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ROD

スティーズ RC S61L-SV

2023.01.26

  • [メーカー]DAIWA
  • [商品名]スティーズ RC S61L-SV
  • [標準価格]85000円
  • [発売予定]発売中
  • [問い合わせ先]DAIWA

BRUSH

プロフィール
http://www.brushon.net/

スティーズ RC S61L-SV

 

「藤田が『61L』というスペックに強くこだわり、長期間のテストで徹底的に作り込まれたロッド」……とはならなかった。藤田とDAIWAワークスエンジニアが密に連携することで、互いの理想と技術を共有した結果、試作した数タイプの初期プロトのなかに「奇跡の一本」が混ざったのである。

 

藤田「 最初からイメージどおりだったので、コスメ以外はほぼ変えていませんよね」
エンジニアA「 はい。藤田さんは“理想のイメージ”が明確なんです。だから、それにピタリと重なれば一発OKもある。逆にちょっとでもズレがあると『違いますね』と言われ続ける。いずれにせよ、開発の方向性がブレたり、後戻りしたりすることがない。道具に対する感性も鋭くて、テストの状況に左右されずにモノ単体で評価できる。『いまの状況だと前のサンプルのほうが……』とはならない」
エンジニアB「 印象に残っているのが細かな修正点を洗い出しているとき、藤田さんに『Bさんならどうしますか?』と聞かれたことです。モノを良くするために謙虚で貪欲だなと。この聞き方って要は、DAIWAと私には何ができますか?ってことですよね。かるく挑発された気になって燃えました(笑)」
藤田「 そんなつもりはありませんでしたよ(笑)。ただDAIWAには僕の知らない製竿技術がまだまだあるんだろうなって」

 

 

―― JBトップ50優勝とB.A.S.S.エリート昇格

 

S61L-SVは、あらゆる軽量級リグの“操縦”を可能とし、シャッドなどのプラッギングにも対応するライトバーサタイル機なのだが、その汎用性を語るうえでは藤田の日米における活躍も欠かせない。2022年の藤田はJBトップ50とB.A.S.S.オープンにダブルエントリーした。そして、トップ50では遠賀川での開幕戦を勝ち、年間ランキングは1戦欠場しながらも5位。オープン・ノーザン地区では年間2位に入り、参戦初年度でエリート行きのチケットを獲得するという偉業を成した。

フィールド環境、魚のサイズやクセ、組み合わせるラインやルアー、何もかもがバリエーションに富む日米すべての試合において、藤田はこのS61L-SVでバスを手にしたのである。