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「市政の転換」訴え実る 大津市長選で初当選の佐藤さん
2020.01.20
京都新聞
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/130967
有権者が選択したのは、大津市政の刷新だった。19日投開票の大津市長選は無所属新人の佐藤健司さん(46)が初当選を果たした。引退する越直美市長と二人三脚で改革の継続を訴えた無所属新人の小西元昭さん(50)は、支持を広げられなかった。
午後8時に届いた「当確」の一報に、大津市浜町のホテルに集まっていた支持者は喜びに沸き返った。佐藤さんは「それぞれの地域と対話を重ね、皆さんの声から始まる大津市をつくりたい」と決意を語り、「市民が主役の市政」の実現を力強く約束した。
市民センターの機能縮小や道路整備など土木費の圧縮を進めた越直美市政の2期8年を「縮み志向」「行政サービス切り捨て」と真っ向から批判した。「今やるべきことをやってこそ、将来世代につけを残さない」。大津市議2期、滋賀県議3期の計16年務めた政治家として、小学6年の息子を持つ父親として「市政の転換」を訴えた。
立候補は「苦渋の決断」だった。昨年4月の県議選大津市選挙区(定数10)でトップ当選し3期目に入ってわずか半年。かつての仲間だった市議会自民党会派から立候補の要請を受けた。出身は愛知県だが、大津はNHK記者時代の初任地であり、29歳で政治家に転身した「第二のふるさと」。大津のために「誰かがやらなきゃならない」と決断した。
立候補表明から3カ月間、仲間の県市議らと小まめに地域を回ってきた。「地域で汗をかいている市民を後押しする市政に変える。夢あふれる大津市をつくる」と語った。