読売新聞オンライン
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静岡県富士宮市の「富士と琵琶湖を結ぶ会」の石田寛二会長代理（７２）と須藤秀忠市長ら約４０人が１０日、近江八幡市を訪れ、富士山の湧水を琵琶湖に献水した。

近江国の土を掘って富士山をつくり、掘った跡が琵琶湖になった――という巨人伝説にちなんだ交流で、１９５７年に近江八幡市民らが「富士と琵琶湖を結ぶ会」を結成。以来、琵琶湖の水を富士山頂に奉納し、持ち帰った山頂の霊水を琵琶湖に注いできた。６８年に両市間で「夫婦都市」提携を結び、９１年には富士宮市にも「結ぶ会」が発足。富士山の霊水を琵琶湖に献水している。

この日は琵琶湖畔を訪れた一行を近江八幡市の小西理市長らが出迎え、近くの市神神社浜宮を参拝。浜辺から富士山の霊水を琵琶湖に注いだ。石田会長代理は「富士山と琵琶湖の水を行き来させ、交流を長く大切にしていきたい」と話した。