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カワウの生息地分散化進む

2019.12.21

NHK NEWS WEB

https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20191220/2060003989.html

漁業や森林に被害を与える水鳥のカワウについて、これまで最大だった長浜市の竹生島の生息数が大きく減った一方、栗東市の野洲川などで増加するなど生息地が分散化していることがわかりました。

カワウは、体長80センチから1メートルほどの大型の水鳥で、繁殖力が強く、びわ湖のアユを食べたり、フンで樹木が枯れたりする被害が問題となっています。
関西広域連合がことし5月に行った調査によりますと、県内のカワウの生息数は7462羽と、去年と比べ855羽、率にして11%余り増えました。
カワウの増加は2年ぶりで、ここ数年は最も多かった平成20年の3万7865羽の5分の1ほどの7000羽前後で横ばいの傾向にあります。
生息地別では、▼栗東市の野洲川が1737羽と去年より50%余り増えて初めて県内最多となったほか、▼愛荘町の愛知川が26%増の1425羽と2番目に多くなりました。
また、これまで6年連続で最多だった長浜市の竹生島は35%余り減って3位。
竹生島と並ぶ生息地だった近江八幡市の伊崎半島は46羽で90%近く激減するなど、生息地の分散化が進んでいることがわかりました。
県の鳥獣対策室では「そばに住宅地があり、銃による駆除ができない地域に分散したのではないか。今後は卵をふ化させないようにして繁殖を抑える対策も進めたい」としています。

BRUSH

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