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ゲリラ豪雨
2020.08.19
ここ数年、当たり前のように使われるようになった「ゲリラ豪雨」という言葉。今では短時間で降る大雨という感じになっていますが、昔はそんな感じじゃなかったような・・・。そもそもゲリラ豪雨という言葉は正式な気象用語ではないらしく気象庁では【局地的大雨】や【集中豪雨】と呼んでいるそうです。メディアがゲリラ豪雨と呼ぶようになった当時は特定の地域で短時間の間に急激に雨雲が発達して一気に降る予測し辛い大雨だったと記憶しています。アーティストの「ゲリラライブ」というのがありますが、これは街中で事前の告知もなくできるだけバレないように準備をして突然始まるライブで、ゲリラ豪雨ももともとそういう意味合いだったと思います。。
しかし今メディアでゲリラ豪雨といっているような雨のほとんどは雨雲レーダーを見ていれば近づいてくるのが事前にわかるものがほとんど。いま兵庫県あたりに強い雨雲があって東に動いていて、あと2時間ほどで琵琶湖にきそう・・・というのは果たしてゲリラ豪雨なのか?ただ琵琶湖は西に比叡山や比良山系などがあるので京都方向からくる大気が山にぶつかって短時間で急激に発達して降る大雨もあるので、それは本来のゲリラ豪雨だと思いますが・・・。昔は雨雲レーダーの精度も今ほど高くなかったでしょうし、そもそも一般人が外出先で気軽に気象情報などを見れる環境がありませんでした。そう考えるとホント便利な世の中になったし言葉の意味も時代に合わせて変わってきても不思議ではありませんね。
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