YouTube 下野流BASICでは定期的にチヌ釣り動画を公開しています。

チヌ（黒鯛）釣りと言えば釣りの中でも人気の魚種でルアーでもエサでも狙えて姿がカッコイイですが、下野さんの場合はエサ釣りになります。

エサ釣りと言ってもいろいろありますが今回は先日公開した動画の中でも使っているダンゴエサを少し紹介します。

下野さんが主に使っているダンゴエサは過去の下野流BASICでも紹介しているようにヌカをベースに砂と荒サナギ（集魚剤）を混ぜたシンプルなダンゴです。

ヌカは各地域にある精米所に行けば基本的に無料でもらえますし、精米所に無い場合でも海釣りのエサを扱っている釣具店であれば安価で手に入れられます。

砂は主に珪砂（けいしゃ）と呼ばれる目の細かい砂を使っています。ホームセンターなどで入手可能ですがネット通販だと10kg～15kg入りで1000円前後の所もあります。なぜ珪砂を使うかというと、ヌカと荒サナギだけだとダンゴの比重が軽すぎて沈んでいかないため珪砂の重さを利用して比重を上げています。ちなみに10kgもあれば5～10回の釣行分あります（使うダンゴの量や釣行時間で変動）

荒サナギは集魚剤の役割で900g入りで600円～700円程度で買えます。これで2～3回の釣行が可能（使うダンゴの量や釣行時間で変動）

こんな感じでザクっと計算すると・・・

■米ヌカ　　無料
■珪砂　　　約200円（1釣行）
■荒サナギ　約350円（1釣行）

合計550円と非常に安価です。配合の比率や使う量によって増減はしますが仮に倍と考えても1100円です。ちなみに下野さんはこのダンゴエサにガイドのお客さんから差し入れの集魚剤をプラスする事はありますがベースはこの金額です。

次に各メーカーのテスターさんやメーカーが公開しているYouTubeの動画で紹介されている推奨ダンゴエサの金額をザクっと紹介すると・・・

※あくまで一例です。
※一日約12時間釣りをした場合

■ダンゴエサA　　約2200円
■ダンゴエサB　　約1500円
■ダンゴエサC　　約1100円
■集魚エサA　　　約1100円
■オキアミ3kg　　約1100円
■缶詰コーン2個　約300円

合計7300円かかります。

ダンゴエサだけでこれだけの差があります。下野さんは一日の釣行時間が短いため使用するダンゴエサの量も少なめではありますが、多く使う場合でも無料のヌカが多くなるだけでそれに伴う混ぜ物も数百円分増える程度です。

これに刺しエサが別途必要になるわけですが、その刺しエサも下野さんの場合は基本的にオキアミ、サナギ、コーンなどエサの中では比較的安価なものを使う事が多く余ったエサは持ち帰って冷凍して再利用するので一度買うと何釣行も持ちます。

各メーカーのテスターさんの動画では上記のエサの他に季節に応じて活エサや価格が高めのエサなども推奨していて概ね5～6種類のエサを用意される場合があり金額にすると2000円～5000円程度かかる場合もあります。

その他釣行の際はイカダやカセに乗る渡船代が必要となり若狭湾では概ね4000円～4500円程度です。こう考えると竿やリールなどタックル類は別としてメーカー＆テスターさん推奨エサを用意すると釣行毎に13000円～17000円程度必要という事になります。

チヌ釣りにどっぷりハマっている人であれば良いかもしれませんが「初めてチヌ釣りをやってみたい」という人がいきなりこの金額を出せるか？もしかしたら合わなくて1回でやめるかもしれない釣りにとてもじゃないけど出せません。

下野流BASICで紹介している海釣りはバス釣りに限らず釣りは楽しい遊びですよ！というのをお伝えするのが一つの目的です。そして遊ぶのに決して高価な道具やエサは必要なく安価な道具、エサでも楽しめますという事。

まずは経験してみて「これ面白い！ハマりそう」ってなったら高価なタックルやエサを買うのも一つの楽しみなのでどうぞご自由に・・・という感じです。

下野さんの安価なダンゴエサとテスターさんが紹介しているダンゴエサで釣果に差が出るのか？と言われたらおそらく差は出ます。仮に半年とか一年とか長いスパンで釣行回数を重ねたら差は広がるかもしれません。ただタックルとかエサにこだわっていくのは釣りにハマってからでも遅くはありませんし、釣れる時は釣れるし釣れない時は釣れない・・・ですｗ

以上、下野流BASICのチヌ釣りエサ話でした。