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厳寒の湖水の中に宮司 マイアミ浜で「八ケ崎神事」
2019.12.09
京都新聞より
兵主大社(滋賀県野洲市五条)の伝統行事「八ケ崎(やつがさき)神事」が7日、同市吉川のマイアミ浜で営まれた。どんよりした冬空の下、宮司が厳寒の琵琶湖に入りご神体を湖水で清めた。
同大社の祭神が琵琶湖の西岸から亀に乗って渡ってきたという伝承に基づき、神霊再生を祈る神事として毎年12月初旬に行われる。
本殿のご神体を船に乗せ、新川と家棟川を経由して浜辺に運ばれた。白装束姿の井口昌宏宮司(61)が、布に包まれたご神体を抱えて約10メートル沖まで歩を進め、時折肩まで水につかりながら祝詞を読み上げた後、ご神体を湖水で清めた。
浜辺では氏子ら約40人が神事を見守った。井口宮司は「令和の新時代になっても変わらず、伝統をつないでいきたい」と話した。