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水難事故

琵琶湖で事故、レジャー船が9割 10年で143件、17人死亡

2019.12.12

京都新聞より

滋賀県の琵琶湖で起きた船舶事故が過去10年間で計143件に上ることが、事故調査に当たる国土交通省運輸安全委員会の調べで分かった。事故に絡んだ191隻のうち、プレジャーボートや水上バイクなどのレジャー船舶が9割(177隻)を占めており、レジャー客らに安全確認を徹底するよう求めている。

委員会が発足した2008年10月から今年4月までの事故を分析し、初めてとりまとめた。死傷者数は死亡17人、行方不明1人を含め120人に上った。
事故種類別では、水上バイクやウエイクボードなどからの落水事故が最も多く、62件で4割を占めた。水上バイクの同乗者が落水し、ジェット噴流に巻き込まれる事故が後を絶たないという。次いで船舶同士の衝突37件、燃料不足などによる運航不能13件、浅瀬や岩場への乗り上げ8件など。えり(小型定置網)への衝突事故は4件あった。
船種別では、バス釣りやクルージングで使うプレジャーボートが98隻、水上バイク79隻、漁船4隻など。事故はレジャー利用が盛んになる7~9月に集中しており、この3カ月で発生件数全体の3分の2を占めた。
地域別では、水泳場が点在する大津市北部の近江舞子周辺や、バス釣り客が多い南湖で多発している。
同委員会神戸事務所は、分析結果をホームページで公開するとともに、事故発生水域を示したハザードマップを作成。操船前の点検、気象情報の確認のほか、救命胴衣の着用義務や酒酔い操船の禁止を定めた県条例の順守を琵琶湖周辺のマリーナなどで呼び掛ける。
吉田茂樹事故調査官は「琵琶湖は穏やかで事故が少ないと思われがちだが、急に気象状況が悪化したり、水域によっては週末に船舶が混雑したりする。安全意識を持って楽しんでほしい」と話している。

BRUSH

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